こんにちは。人事部長です。
1976年設立のタイキは、今年で設立50周年。大きな節目を迎えるにあたり、ブランディングパートナーとして400社以上のブランディング支援実績を誇る株式会社パラドックス様にサポートいただいて、タイキが育んできた想い・価値観を未来に継承していく「50周年プロジェクト」を始動しています。
その第一弾の取り組みとして、次の50年に向けてより強い組織となるために、タイキが大切にしてきた想いや価値観への理解を深める場が設けられました。それが「小野瀬社長の公開インタビュー」です。タイキではMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)を掲げていますが、それらの実現には、ミッションである「人と企業が生き生きと活躍できる環境の実現」を本質的に理解することが欠かせません。公開インタビューでは株式会社パラドックスのアートディレクター池部裕正さんをインタビュアーに迎え、第三者の客観的な視点のもと、タイキの「らしさ」や「強み」「課題」を多角的に掘り下げました。
今回のハレタイではインタビュー内容をハイライトでお届けします。50年かけて積み上げてきたからこそあるタイキの「今」、そして「これから」を、ぜひ感じてみてください。


Q:タイキが大切にしてきたポリシーや信念を教えてください。
A:
タイキが大切にしてきたことは大きく5つあると考えています。
信用・信頼がビジネスの基本
1つ目に挙げるのは、創業者である会長が積み上げてきたことに尽きると思います。「信用や信頼はビジネスの基本である」ということです。
創業期は資金に余裕がなく、お客様の求人広告を載せようにも媒体社から「前金が条件」と言われ続けた苦労がありました。それは、まだ十分な信用を得られていなかったからです。その中で唯一「通常通りの後払いでいい」と言ってくれた会社があり、「この会社だけは絶対に裏切らない」「できないことは約束しない。約束した以上は必ずやる」と誓ったことがタイキの原点になっています。
この「信頼関係を醸成する」という姿勢は今までも変わりません。その姿勢の表れの一つが、50年にわたり続けてきた無借金経営です。常に最悪の事態を想定して経営することを貫いてきました。そこには会長の「社員を含めて世話になっている人たちに迷惑をかけたくない。信用を失いたくない」という意思があります。そういう意味で私たちも「信用・信頼を第一にやってきた」と言えると思います。
問題の原因は上流にある
2つ目は、「流水の清濁はその源に在り」ということわざの通り、「流水の汚れの原因は必ず上流にある」という姿勢です。社員の不祥事や問題が起きたときも、個人に責任を転嫁するのではなく、「原因は上流、つまり経営陣にある」と捉えるようにしています。
採用は仕事の本質から決める
3つ目は、「採用する人材の要件は生業に基づいて決める」ということです。タイキの仕事は「人の人生に関わる情報の提供者」であり、正確で適正な情報を取材し、求職者に届ける役割を担っています。だからこそ、求職者にどんな情報が役に立つのかを理解する、知力と能力が必要です。人としての常識や理性、知性が求められる仕事です。その生業、つまりは仕事の本質を軸に、私たちは人を迎え入れてきました。「多少元気がいいから」「少々尖っているけれど、仕事ができそう」という基準では判断しません。
健全な競争環境が人を成長させる
4つ目は、「健全な競争環境の中で人は成長する」という考え方です。私は「タイキで一番の人が業界で一番であるべきだ」と思っています。そういう環境こそが営業会社として最も望ましい姿です。誰かを蹴落とすのではなく、ともに成長し合う中で自然と抜きん出る人が現れる。その状態が健全だと考えています。
私自身がその競争環境を体現できたと感じているのは、2003年~2007年です。リクルートのトップパートナーを対象としたイベントにおいて、表彰される営業・制作のほとんどがタイキの社員という時代がありました。2000年に策定したコーポレートアイデンティティが定着・浸透し、社員が活性化していた時期です。
その経験から、「我々は何者か」を明確にすることが競争力につながると確信しています。50周年プロジェクトで取り組む「ビジュアルアイデンティティの刷新」も、その延長線上にある取り組みです。
企業理念を具現化し続ける
最後の5つ目は、企業理念を具現化することが私たちの方針であり、日常だということです。
「人と企業が生き生きと活躍できる環境の実現」という企業理念を掲げるにあたり、「人はどういうときに生き生きとするのか」という議論を積み上げてきました。人生の中で一番長い付き合いになるのは会社の中、従業員同士だと思います。にもかかわらず、会社が、「朝起きたときに一番行きたくない場所」になってしまうことほど不幸なことはありません。
「労働」から朗らかに働く「朗働」へ。誰もが介在価値を発揮して尊重しあう環境こそが美しくて楽しいと考え、歩み続けてきました。

Q2:社長ご自身が考える、世の中に対するタイキの価値(提供価値)とは?
A:
私たちが手掛ける人材ビジネスは人のためのビジネスです。だからこそ、上辺だけの表層現象に惑わされずに、もっと時代の底流、つまり本質の流れを見極めることが重要だと考えています。
タイキが創業した時代は、一次・二次産業が中心で高度経済成長がやや成熟し始めた時代です。その頃の働き方は年功序列、終身雇用が当たり前。転職に対していいイメージは持たれていませんでした。その後、産業構造が変化し、サービス産業が拡大する中で、転職への価値観も大きく変わりました。そして女性の社会進出、アルバイトなどの多様な雇用形態の広がり…社会的な変化を背景に、人材ビジネスそのものや取り巻く環境も大きく変化してきました。
このように、時代は常に変わります。私たちは単に「儲かるかどうか」「人気があるかどうか」で判断するのではなく、「時代の進化に合っているか」を問い続けてきました。時代の価値観や生き方に即したサービスを提供してきたことこそが、タイキの社会的価値だと考えています。
そしてそれを可能にしてきたのは、「人と企業が生き生きと活躍できる環境を実現する」という企業理念を持ち続けてきたからだと思っています。

Q3:タイキを、10年後にはどのような姿に育てていきたいですか?
A:
10年後を語るのは正直難しいですね…。世界的に著名な未来学者による10年後の予測では、ロボット・AI・3Dプリンター・ドローンなどの技術進化が加速度的に進み、世界の1/3の仕事がそうした技術に置き換わると言われています。技術の進歩に人間の理性や知性が追いつけなくなる怖さもある時代です。だからこそ、今のビジネスが10年後にどうなっているかを断定することは非常に困難です。
その中で強いて挙げるなら、タイキが、首都圏における人材ビジネスで指導的な影響力を持つ存在であってほしいと考えています。
そのために必要なのは、「積極的協調型」の組織へと進化することです。外部に依頼した組織分析では、タイキは「消極的連帯型」という評価を受けました。周囲に迷惑をかけたくないから頑張る、言い換えれば「人が良い」組織です。しかし、これからの時代に成長し続けるためには、主体性を持って力を発揮し合う「積極的協調型」へ変わっていく必要があります。 日本には1000年以上存続している寺社建築があります。同じ木材を一律に使うのではなく、適材適所で異なる木材を組み合わせることで強度を保っているそうです。組織も同じです。さまざまな個性や強みを持つ人材が、それぞれの“とんがり”を活かしながら協調している姿こそが、強い組織だと考えています。

Q4:今後も守り続けるべきタイキの「強み」と、逆に変革していくべき点とは?
A:
タイキは、3つの欲求が高いポテンシャルのある組織だと感じています。1つは「社会に貢献したい」という貢献欲求。2つ目は、仕事を通して成長したいという成長欲求。そして3つ目は、自らの仕事ぶりや生き方を認められたいという承認欲求です。社員の誰もがこうした思いを持っていることは、大きな強みだと思っています。
加えて、タイキの社員は、自分たちの仕事の本質をよく理解しています。私たちは「人の人生に関わる情報の提供者」であり、お客様の期待を超える価値を提供して対価をいただく仕事をしています。その自覚が深く、職種を問わず、お客様の課題解決に向き合う熱量が高い。ここは今後も守り続けるべき強みです。
一方で、課題もあります。それは新規開拓への抵抗感の強さです。企業はさまざまな要因で減っていきますから、持続的な成長のためには新しいお客様との出会いが不可欠です。本当の意味で営業力が鍛えられるのも、新規開拓の現場です。
社員の皆さんは、商品知識や企画力という「武器」は磨いているのですが、それを成果に結びつける場を自ら積極的に探しにいく姿勢は、まだ十分とは言えません。「こういうところに知識を活かしてみよう」「こういうお客様に提案してみよう」と自ら行動を起こすことが必要です。新しいお客様との関係づくりは簡単ではありません。しかし、その先に広がる可能性こそが営業の醍醐味です。その経験を、もっと多くの社員に味わってほしいと思っています。
そしてもう一つの課題が、積極的協調型の組織を生む仕組みづくりです。10年くらいかかるかもしれません。しかしながら、多様な強みを持つ人材が集まり、互いに力を発揮し合える組織になることが、タイキの弱みを克服する手立てだと思っています。

Q5:未来を作っていくうえで、社員にはどのような期待を寄せていますか?
A:
私が入社した当時は、社員のほとんどが独身でした。今は半数が結婚し、家族を持っています。家族を養いながら生き生きと活躍できる環境をどうつくるか。これは私たちが取り残してきた課題かもしれません。今後は、もう一段踏み込んだ施策が必要になると考えています。
また、50年の歴史のうち半分は、売上の面でも会長が組織を牽引する、いわば「個人商店」に近い体制でした。これからは、それを持続可能な「企業」へと進化させていくことが重要です。
具体例を挙げると、評価制度には常に改善の余地があります。公平性と納得感を基軸とした、透明性の高い制度へと磨き上げていく必要があります。
それから、競争優位性の再構築も欠かせません。これまでは、営業の企画提案力の強さと、企画を具現化していく制作のクオリティを競争優位性としてきました。これから先は、どのような強みで競争優位を築いていくのか。それを考え、形にしていくことを皆さんに期待しています。
最後に、今は社員一人ひとりに事情があり、組織の一員というだけで同調を求めにくい時代です。マネジメントの難しさも増しています。それでも、同じ屋根の下で働く仲間として、もう少しファミリーな感覚で楽しく仕事ができる組織であることを願っています。

50周年プロジェクトのこれからをご紹介
改めまして、50周年プロジェクトは、築き上げてきた想いや価値観を未来に継承していくためのプロジェクトです。単なる周年企画ではありませんので、経営幹部からのトップダウンでプロジェクトを推進することはしていません。全社員を対象にプロジェクト推進メンバーを募り、全社一体となって本気で取り組んでいます。
現在、50周年プロジェクトの第二弾として、ビジュアルアイデンティティの再構築に着手しています。社長の公開インタビューで会社を象徴するようなキーワードが様々出てきましたので、それを基に新しい企業ロゴについての話し合いを進めている最中です。5月開催の周年イベントでお披露目予定ですので、楽しみにしていてください!

最後に。
公開インタビューの当日は、創業者である小林会長からも50年を振り返ってのメッセージをいただきました。その中で繰り返し強調されていたのは、「『とにかく喜ばれる仕事をする』『どうしたら広告の反響が出るのかを必死で考える』ことを大前提に、世の中のために頑張りましょう」というお話でした。
その言葉は、社長が今回のインタビューで語っていた内容と深く重なっているように感じます。私たちが大切にしてきた顧客志向、そして「求人企業、求職者、タイキの仲間のために頑張れる人」という採用基準――それらすべてが、変わらず受け継がれてきたタイキのポリシーなのだと実感しました。
日々の業務の中では、こうした想いや価値観は意識しないまま流れてしまうこともあります。しかし今回のインタビューは、タイキが何を大切にし、どこへ向かおうとしているのかを、社内であらためて共有できた貴重な機会でした。
かつてコーポレートアイデンティティを策定し、組織が一段と強くなった時期がありました。今回もまた、同じ想いを分かち合えたことが、次の50年への確かな土台になるはずです。4月には新しい仲間も加わります。この価値観をしっかりと次の世代へつなぎ、これから先も力強く歩んでいきたいと思います。
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